こんにちはreaderです。記事を訪れて頂きありがとうございます!
本記事では、ビジネス書でよく目にするロジカルシンキングにフォーカスした内容となっています。
本を読むときにも、本を読むことによっても得られる考え方であり、ビジネスパーソンには特に重要で、筆者も論理的に考えるときにはよくこの視点に立ち返っています!
この記事を読んでいただくことで、ロジカルシンキングの具体的な内容と構成について学べて、明日からでも少しずつ意識することで、身につく内容となっています!
ロジカルシンキング(論理的思考力)とは

ロジカル(Logical)+シンキング(Thinking)によって構成される思考法
ロジカルシンキングとは、物事を論理的に捉え(ロジカル)、矛盾がないように筋道を立てて考える(シンキング)思考法です。複雑な問題や課題を、要素に分解しながら体系的に整理し、論理的に問題を分析することで、矛盾や破綻の無い回答を導き出します。
この思考法は、問題解決のみならずプレゼンテーションやコミュニケーションの場面でも必須となるため、ビジネスパーソンにとっては身に着けるべき最低限のスキルと言っても過言ではないでしょう。
空・雨・傘で考えるロジカルシンキング
ロジカルシンキングの解説の中で最も有名な「空・雨・傘」というものがあります。
下記に、その例を示します。このフレームワークを読者のみなさんの状況に当てはめて実行することで、ロジカルシンキングとしての問題・課題に対する解決策を導き出すことが出来ます!
・「空ー現在の状況を把握する」
空は曇っている
・「雨ー空に対する解釈」
曇っているから雨が降る可能性がある
・「傘ー雨に対する解決策」
傘を持って外出する
・結論
空の状況から、雨が降ることを予想し、傘を持って外出する
ロジカルシンキングを要素分解
先ほどの「空・雨・傘」を実践することでも十分にロジカルシンキングの威力を発揮できるかと思いますが、以降ではより具体的な意識するポイントを述べていきます!
言葉や数字、概念を認識のズレが無いように適切に用いる
議論の際に、「かっこよく」や「より良い方向で」といったような曖昧な表現を用いることで、認識を合わせるための余計なコストが生じます。そのため、自身の発言が客観的な基準に従っているかを意識し、他のメンバーが曖昧な発言をした際には、早急に「それってこういう意味だよね?」という形で認識を合わせるべきでしょう。前提が異なっていれば、議論が白紙に戻ってしまう事は多々あります。
物事を論理的に考え、結論に筋道が通っている
ロジカルシンキングにおいては、主張や結論に筋道が通っているかが重視されます。常に自身の意見を客観的に捉え、結論に対する根拠を明確に示すことが求められます。また、その根拠自体の信頼性や議論に及ぼす影響も意識する必要があると考えられます。
バイアスに捕らわれない
バイアスとは、主観的な意見や思考によって、客観的な判断や結論に影響を及ぼす先入観や偏りを指します。バイアスを持った状態で議論に臨めば、結論に対する主観が大きく影響してしまいます。また、思考の偏りは本人が最も気づきにくい状態であるため、メタ的に自分を戒めることでしか対策できません。論理的に正しい結論を導き出すために、白熱した議論の際には、特にこの点を意識すると良いでしょう。
合理的な思考に基づいて、結論を導き出す
合理的な思考とは、目的に沿っており、理屈に合っている思考のことを指します。感情が侵入しておらず、客観的に解決を目指すのに最も最適な方法を取るための思考のことです。この思考を行う上で、筆者はいつも「勝負に負けて、試合に勝つ」と捉えます。つまり、一つの議論で自分の考えを通すことが重要なのではなく、予算や人的資源、時間などを考慮した上で、ケースバイケースな最適解をチームで導き出すべきだということです。
課題分析を適切に行い、要素を分解する
提示された問題に対して、関連性の高い要素を適切に分解出来ることは、解決のプロセスにおいては特に重要なポイントになってきます。後述しますが、分析の際には、「MECE」の考え方を用いることによって、要素を適切に洗い出せるでしょう。また、ロジックツリーも併せて用いることで、全体の認識を擦り合わせながら課題分析を迅速に進めることが出来ます。
ロジカルシンキングを身に付けるメリットとデメリット
メリット
ロジカルシンキングを身に着けることで、異なる場面で様々なメリットを得られます。
まず、物事を論理的に考える力を身に付けることで、分析力や問題解決能力が向上します。そのため、個人で結論を出す力を持つことが出来ます。
この力によって、プレゼン力や説得力が向上し、公的な議論の場において自身の意見を他者に明確に伝えて、認められる場面が増える事でしょう。他人との仕事上でのコミュニケーションも円滑になりますね。
また、プライベートな交友においても効果を発揮します。相手の意見や主張も論理的に理解し、客観的に評価することが出来るため、意図をいち早く察知し、より円滑なコミュニケーションを行う事が出来ます。それによって、新たなビジネスチャンスを掴むことになるかもしれません!!
デメリット
ロジカルシンキングはたくさんのメリットを持ちますが、万能薬ではないことを意識しなくてはなりません。
ロジカルな視点を意識しすぎることで、創造性を抑制したり、新たな意見が生まれてくる可能性を否定してしまう可能性があります。
問題の分析や要素の洗い出しにはスピードが求められるため、論理的な議論が求められますが、誰も踏み込んだことが無い領域にはアイデアによる一歩目が必要です。
また、「論理的に正しい」という主張をしていても、前提が正しくないという状態は往々にしてあるため、常に柔軟な考え方を持たなければ危険かもしれません。
ロジカルシンキングにおける代表的なフレームワーク
MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)
問題を要素に分割する時に意識される考えです。問題や情報を漏れが無くかつ重複なくカテゴリーに分類します。情報を網羅的に整理するため、結論を出すときに議論を行っていない状態を防ぎます。
ロジックツリー
筆者は、MECEと併用して用いますが、課題を大枠から詳細に順番に洗い出すための思考整理法です。ツリーのように、要素を分割し、縦方向では問題のスケールを、横方向にはカテゴリーの類似度を意識して配置します。
フェルミ推定
調査することが難しい課題に対して、合理的な数字を基に正確な回答に近しい結果を導き出すものです。ロジカルシンキングを行う際に、膨大な要因によって前提が複雑になってしまっているときには、フェルミ推定によって、たしからしい前提を定義すると良いでしょう。データが揃っていても前提が正しくないことは往々にしてあるため、気にしすぎることはありません。
クリティカルシンキングやラテラルシンキングとの違い
クリティカルシンキング(批判的思考)とは
この思考法は、現状の課題や問題に対しては本質を見抜き、提示された結論に対しては解答の正当性や網羅性を評価するものです。
ロジカルシンキングが論理的な道筋を立てて結論を導き出すのに対して、クリティカルシンキングは疑いを持って評価を行い客観的に正しい結論を導き出すという点で異なっています。
二つの思考法には、論理的に正しい結論を導き出すという共通認識があるため、一つの議論に二つの視点を持って参加することでより精度の高い結論を出せる可能性が高まるかもしれません。
ラテラルシンキング(水平思考)とは
この思考法は、既成概念にとらわれずに多角的な視点で物事を考えることで、新たなアイデアを創出するものです。
ロジカルシンキングが客観的に正しい一つの結論にたどり着くのに対して、ラテラルシンキングは課題を解決することだけを重視した、自由な結論を生み出す可能性を持ちます。
ウミガメのスープというものがよく水平思考として取り上げられますね。(筆者も割と好きです。)
さいごに
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます!
就活や就職のときに始めて直面するロジカルシンキングについて、みなさんが少しでも知る機会となっていれば幸いです😊
また、本記事でロジカルシンキングを鍛える手法を載せていないのは、ぜひ皆さんには会社等で次に行う議論からすぐにでも、本記事の内容を意識して実践を行ってほしいからです。異なる記事でも「とにかく回数!!」と述べられている一流の失敗、三流の失敗という本を紹介していますが、今回の内容についても同様に考えられます!
第一歩目を踏み出しましょう!!
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